大阪で開催された日らんの全国大会を見学しました。快晴、無風。最高の天気に恵まれ、すばらしい11月3日となりました。
私は今年は9月と10月に3週間も海外出張が入ったのでそもそも準備ができず出陳はなし。見学のみとなりました。でも会場に来てみるとやはり魚を出して参加したいという思いが強くなります。来年にむけていいモチベーション形成ができました。来年以降は秋の海外出張はいれないつもりです。
また会場では何人かの初対面の方に「ブログ楽しみに見てますよ」とお声がけをいただきおどろきました。恐縮です。ありがとうございます。出陳もできなかった初心者の私がもしかしたら知名度だけ先行していることに恥ずかしさと申し訳なさを感じます。これほどの大先輩方にを目の前にすると。
今大会から魚の撮影が禁止になったとのことです。なので魚の写真はなし。上位入賞された方々の点数表です。
地元で同じ会に所属する稲村先生が見事親で西大関!
おめでとうございます。しかも東大関と評価点は同点という僅差。
同じ東京23区で、私と近い飼育環境で地元、東部、全国で優等を取りまくる先生はとても尊敬します。大きな勇気を与えていただいています。
今日、あらためて思ったことは、来年以降、この舞台を目指すならやはり2歳と親だなと。もちろん簡単なことではないのですが。らんちゅう(にかぎらず観賞魚)飼育の原点は観賞時の感動だと思います。その点において2歳や親はいいですね。特に今日の2歳の東大関の魚は素晴らしい魚だと感じました。今日はこの魚を一番長時間見てました。もともとはフナだった魚を何百年もかけてここまでの芸術作品に改良した人類のすごさに感動を覚える魚でした。目指すらんちゅうのお手本として手元に置きたいほどだと思いました。
当歳は本当に厳しいですね。500匹以上もドボンだったそうです。ため池を見ると各地ではかるく優等なんだろうなぁという魚ばかり。これほど多くの一流ブリーダーを乗り越えて洗面器に乗るための成功方程式が想像すらできません。そんな中で今日は愛媛の竹内さんが1位、2位を独占。点数表を見てもこの2匹がぶっちぎり。史上二人目だそうですね。1位2位独占は。これはもう問答無用の神業です。この2匹は今日参加した500匹の頂点ではなく、今年日本で生まれた当歳らんちゅう数億匹の頂点ですからねぇ。きっとこれは宝くじを当てるより困難なことですね。
来春も一応仔引きはしますが、当歳についてはまずは地元の研究会で自分が仔引きした魚で優等を取る、が目標となります。その壁はまだ超えていないので。
今、我が家には2歳、親へと仕上げることができたら地元の会で少しは戦えそうな魚が当歳で3匹、2歳で2匹(だけですが)います。なのでこれから1年、この選抜組の5匹を生かし、健康に育てることを最優先課題として頑張ります。
昨夜は前日入りした喜楽会の方々と6名で食事。そのあと「飲むときはとことんまで付き合うよ」とおっしゃっていただいた匠師匠を私会社の大阪事務所のそばの行きつけのバーへご案内させていただきました。深夜2時まで。1次会の食事会の開始は19時だったので7時間も二人で飲んだことになります(笑)。楽しいお話をたくさん聞かせていただきました。
匠師匠は私をこの世界に誘ってくれた恩人です。
2015年7月に放映されたNHKのプロフェッショナルに匠師匠が出演。同じ足立区にこの番組に出るようなすごい八百屋さんがいるんだと知りました。この番組に出ることは仕事人をして最高の栄誉だと思います。とてもあこがれます。そんな方が同じ町にいることがうれしく思えました。
その1年後、2016年秋。その数か月前かららんちゅう含む金魚何種かを愛玩飼育していた私でしたが度重なる病気(ヘルペスと当時は思っていたが今に思えばエラ)に心折れかけ、金魚にのめりこむのはやめようとおもっていた時でした。何気にヤフオクを見たら匠師匠の出品魚を発見。落札してそれをきっかけに匠師匠に会いたい(タレントに会いたい、みたいな気持ちで)と思い、落札した魚を宅配便ではなく取りに行かせていただいたのがすべての始まりでした。10月のことでした。
ブラインに何万円も使う。アカムシに年何十万円も使う。自宅駐車場を飼育場に変えて近隣に駐車場を別途借りる。初心者にしてみればビックリ!のオンパレード。だけどらんちゅうブリーダーとしては当たり前のこういった姿をそばで見せていただいたことが私にとってはとても貴重な教えでした。
実は師匠とこうして酒を飲みながら二人でお話させたいただいたのは初めて。これもまた全国大会in大阪における大きな収穫でした。