ちょうど1年まえ、ライザップの2カ月コースに通っていました。
こんな部屋で50分×週2回。マンツーマントレーニングをしました。なかなかきつい日々でした。ですが「努力は裏切らない」事を実感できる成果を得ることもできました。
各トレーニングメニューに共通していたことは「事前に回数を教えてくれない」でした。
例えば私がダンベルを何回か持ち上げる。トレーナーはその様子を見て「限界のちょっと先」で止める。
これが肝でした。つまり自分のペースでトレーニングをしていては効果が薄いのです。
らんちゅうもよく観察していると、少ない数で飼育するとあまり群れずにバラバラになってそれぞれマイペースで泳いでいます。
ところがある程度の数を入れると頻繁に群泳します。このように。
この写真、左のらんちゅうは右のらんちゅうの動作の影響を受けて右側に旋回しています。これが「マイペースではない他者にさせられた運動」です。
品評会で勝つ「高い身体能力に裏打ちされた優美な泳ぎ」を作り込むカギの一つ、それマイペースではない他者にさせられた運動によるトレーニングで「高い身体能力」を培うことにあるのではないでしょうか。
数を入れることによる群泳の効果というものは確実に存在するようです。しかし一方で数を入れる事による弊害という要素もあります。
当歳の夏は坪池に10匹がよい、とらんちゅうの教科書には書いてあります。それが推奨されるのは10匹くらい入れて群泳させる効果、遊泳スペースの確保、水質の維持、水替えの大変さの限界点、という4要素の調和のベストポイントがそこにあるという先人の教えということでしょうか。
半分の面積と水量の池に5匹、3分の1の面積と水量の池に3匹、という飼い方は数的な理屈は通っていそうですが、その数では群泳しないという理由でダメなのかもしれません。
先日、あるTOPブリーダーの方の池を拝見させていただいたときにとても印象に残ったのはどの池でも魚が「群泳している」ことでした。良魚を作り出す大事な要素がそこにあるような気がしています。