1.某メジャー大会の優等2歳メス
その大会のあとに導入した魚。もちろん安価ではありませんでしたがこのレベルの魚を自分で持たないと経験値が何年も遅れると考え、思い切って導入しました。これ以上の成績を残した魚はなかなか市場に出てこないし。こういう2歳を親に仕上げていく経験もしたいという目的もあります。
先月のヨーロッパ出張時の2週間不在を乗り切ってくれて元気に生きています。前オーナーさんもこのブログをご覧いただいている可能性があるのでご報告も兼ねて。その前オーナーさん。これほどの成績の魚をなぜ放出したのか。それは間違いなくこれ以上の持ち駒をお持ちなのだろうなと推測していたら、やはり。一昨日の全国大会で2歳で別の魚で見事優等。持ち駒のレベルが半端ないですね。さすがです。
とにかく今後一年、健康を保持させ続けることができれば来年の秋には楽しませてくれると期待しています。もっと上の成績を狙って大きくするために飼いこむことはしないつもりです。とにかく腹八分目の健康第一で行きます。我が家では最優先VIP待遇で育成を継続します。
2.今年の最高成績魚
今年私が参加させていただいた3つの品評大会(楽友、喜楽、観魚)のなかでの最高成績の当歳(おそらくメス)。喜楽で東小結をいただいた魚です。これは喜楽品評大会直前の導入魚。大会直前の導入という手法はちょっと強引でしたが、自分の意識を高い位置にもっていくには手段を選ばずともまず結果、と考え導入しました。
喜楽会はまだ18年目の会ですが参加人数がとても多く、実績や知名度でもそうそうたるメンバーの中で上位に行くことは困難の極み。研究会でも上位に行けない自分の当初の持ち駒で品評大会で上位に行くことはあり得ないことは明白。したがって手法はともかく初参加当歳8位はうれしかったです。ブリーダーとしては未熟ですがソーシング(探す)とバイイング(買い付け)活動は頑張ったということで。
こちらも今日現在とても元気です。出張中の2週間を乗り切ってくれました。また今年3つの品評会に参加した8匹の魚は今日現在すべて生きています。喜楽の親に出した1匹だけは品評会とは別の理由の病気療養中ですが、あとはすべて元気です。これもまた今年良かったことの一つでした。
来年、2歳でも使ってみたいし仔も採ってみたい。とりあえず冬眠はさせずに室内飼育をし、産まなかったら産まなかったでそれは会に向けて都合がいいし、産んだら産んだでそれも良し、そういうスタンスで飼育していきます。
3.うちっ仔当歳エース
今年、人生初の仔引きは8腹引いたもののほとんどダメダメ。人工授精も下手でしたし。まともに青仔まで行ったのは数百匹程度。その大半が「サシ」。色変わりまでたどり着いたのは2匹のみ。その良い方です。夏に楽友会の研究会に1度だけ出して何の存在感も見せずにドボン、でした。会レベルではないのは明らかなのですが、たった2匹のうちの1匹が色は悪くなく、尾はちゃんと開いているのは幸運でした。
春に飼育していた無数の針仔を思い出すとこいつは本当に奇跡の1匹です。黒子時点で2匹になっちゃったのでこれは飼っていてもしょうがないかなと流す寸前まで行きました。だからある時期はちゃんと育てていませんでした。ところが今日計ると13.5㎝にもなっていました。これは来年以降に向けて自信になります。初仔引の今年は10㎝にもする自信もなかったですから。とにかく1匹だけでもここまで持ってこれた。今年の結果がゼロかイチかでは大違い。
この魚は会にも種にもならないかもしれません。いや「兵頭系」の発生源として種に?、いやいや、そんなふざけたことしてたら勝てなくなっちゃうのでやめましょう(笑)。いずれもしても大事な記念の魚。天寿を全うするまで手元に置いておきたいと思います。