いくつかあるミジンコ養成水槽の中でなぜか沸きの悪い水槽が一つありました。
種ミジンコを何度か追加投入しても、餌となる生クロレラを追加投入しても、明らかにほかの水槽より沸かない。
原因は餌か、環境か。とても悩んだのですが・・・
犯人がわかりました。
こいつでした。
おそらく3月孵化の仔で立ち上がりが悪く、すべての針仔を流したグループの一匹がまぎれていたのでしょう。だとすると両親は最高に形質の良いペア。
この青仔、尾の開きも背腰もなかなか良いようで。
こうなったらこれも縁なので徹底的にこいつを育ててみます。もし会に出せたら奇跡のドラマです。こいつはきっと何か特別な強運の持ち主。そこにあやかって戦力にしてみるのも面白そうです。
それにしてもこのことはいくつかの教訓を与えてくれました。
ミジンコがふんだんにあればその池にいる針仔は勝手にこのサイズまで育ってくれるということですね。針子が何千匹いてもその中からまっすぐで尾が開いている仔を100匹くらい拾ってあとはミジンコ漬けにしておけばこのくらいになるのかもしれません。
選別地獄からも解放されますね。