尾の先までを含め、全身が真っ赤な猩々(しょうじょう)。
らんちゅうを始めて2年。お恥ずかしながら猩々が審査に及ぼす影響というものを全く気にしたことがありませんでした。巣赤も猩々も同じようにとらえていました。
ところがネットで調べるとあるサイトに「猩々は大会の審査では評価が低いので気をつけましょう」のような記述がありました。
確かに日らん全国大会の過去5年の役魚に猩々の魚は1匹もいません。
これより古い記録をさかのぼると2歳や親の小役にはまれに猩々のらんちゅうがいます(平成15年親の脇行司二他)。でも優等魚は平成初期にさかのぼらないと猩々の魚は見当たりません。
審査規定を読んでも「猩々の魚を下とする」といった記述はありません。
審査規定には猩々に限らず色の紅白の度合に関しての有利不利の記述はありませんね。
でも「色損」「色得」という言葉はあちこちで聞かれる言葉です。特に当歳は色得色損が顕著に存在するようで、両手に赤が入っていると良いとか、全身白は不利というのは当歳の審査では明らかなようです。
例えばこの魚。まだ幼いですが「色得」を期待して育てています。
まぁ観賞魚ですから。色は審査に反映されても当たり前だと思うし異論はないですが。
自分が品評会目指してらんちゅう飼育をしているという話を金魚に縁のない知人にすると決まってこういう言葉が返ってきます。「へぇー、やっぱし色がきれいなやつとかが評価されるの?」
一般の人がそう考えるのは自然なこと。そりゃそうですよね。
一方、宇野系では猩々を大変貴重なものとして評価しているようです。
このブログの記事は興味深い話です。
ranchurongai.cocolog-nifty.com
これによると腹部まで赤い真の猩々って意外に少なく貴重なのだそうですね。
我が家の1軍にいる3匹の猩々ちゃんをひっくり返してみると・・
当歳その1
当歳その2
2歳
おお!みんな赤いじゃん!君らへの愛おしさがポイントアップ!
2歳の動画はこちら
いかがでしょう。この動画を見ると猩々もそれはそれで美しいですよね。この魚の戦歴は1試合のみ。昨年9月の喜楽の品評会で前頭の10枚目くらいに入っています。
この記事も猩々を評価しています。
ということで、今我が家の1軍に3匹いる猩々ちゃん。
結論は「会には不利ですが種には貴重ですよー」ってことなのかなぁ。
どうなんでしょう。わからん。