今は亡き書中の師、の人間学に関する教えです。
体質・気質・知能・性格・知識・価値観
この6つの言葉の順番には意味があり、大人になると左ほど変えにくく、右ほど変えやすいということだそうです。なので企業の社員研修に体質や性格の変革を促す仕掛けのものは存在しないのだといいます。
非常に説得力のある話だと思いました。確かに社員研修は私の知る限りほぼ例外なく知識を与えることによって価値観の変革を促す設計になっています。
大人になって以降、性格は変わらないものだし変えようとしなくてよい。大人の成長とは価値観の進化である。そう理解しました。
次に性格論について。
性格診断手法の一つにエニアグラム性格論というものがあります。人は９つの性格タイプのどれかに当てはまる。９つに優劣はない。９つすべての性格に長所も短所もある。そんな理論です。
この性格論に基づくと私はタイプ７に該当します。
タイプ７とはこんな性格です。
「タイプ7：熱中する人。活動的で、もっとも外向的。冒険や楽しいこと、刺激的なことに熱中し、自由を好む。必要なものを奪われ、痛みを感じることを恐れ、幸福で充足していたい。健全な状態で、感謝や生きる喜びで満たされる。肯定的で創造的なヴィジョンを考え出す。周りの人を楽しませることで、自分も楽しくなる。楽観的だが、実行能力もある。通常の状態で、さまざまな計画を立てるだけで楽しく、忙しい。話の中心になり、冗談を飛ばして場を盛り上げる。多才な反面、腰を落ちつけて集中しにくい。とらわれが強まるにつれ、今、ここにあるものより、もっといいものがあるのではと考える。また、たくさん計画したことをなかなか実行できなくて、苦しむ。不健全になると、きわめて衝動的で無責任になり、どんなことをしてでも苦痛から逃がれようとする。快楽や嗜癖、物質主義に走ったり、躁鬱的になる。財政的破綻や病気にも至る。」
笑っちゃうくらい、まったくその通りであり反論の余地もありません。
私がエニアグラム７であるということは１５年前くらいから理解しており、その長所も短所も受け入れて抗わずに生きてきました。短所を理解したうえで長所を思いっきり活かすと割り切って。そしてそのことはとても良かったと思っています。この間仕事もプライベートも大きく進化したし充実していました。
前置きが長くなりましたがここからがらんちゅうの話。
「冒険や楽しいこと、刺激的なことに熱中し、自由を好む。楽観的だが、実行能力もある。多才な反面、腰を落ちつけて集中しにくい。」
というエニアグラム７らしさ、これが私のこれまでの２年のらんちゅうライフに思いっきり反映されています。
２歳に力を入れたいといいつつ親魚にも強く興味を持つ。といって当歳も捨てきれない。関東アズマや鈴木アズマにも手を出す。
で、やはり結局ここにもたどり着いてしまいました。
宇野系らんちゅうです。
らんちゅうを始めた当初から興味はあり、いつかは飼ってみたいと思っていました。が、信頼性のあるいい宇野系らんちゅうを調達するきっかけやそのすべがなく今日に至っていました。
ですが、今回、信頼できる大御所ブリーダーの宇野系らんちゅうを７匹入手する機会に恵まれました。（２歳６匹、４歳１匹）
４歳の魚は上の写真で皆さんが撮影や注目をされているらんちゅうです。私には細かいところはわかりませんが、これほど注目を浴びるのですからまぁいいらんちゅうなのでしょう。おそらく簡単には手に入らないものだと思います。
そのブリーダーさんの池も拝見させていただきました。宇野系は魚の大きさは追及しないのである程度の密飼いもOKで給餌も一日一回で十分。青水で浄化するので濾過装置も使わず水替え頻度も協会系より全然少なくてOK。
我が家は十分な空きスペースが何か所もあり協会系飼育の負担になることもなさそう、ということもあり飼ってみることにしました。
協会系らんちゅう道において宇野系の理解は大事とおっしゃる方もいらっしゃいます。これまた奥深く難しい世界だとは思うのですが、勉強してみます。
ただし、宇野系の会に入るとか大会に出すつもりは今のところありません。
２年前にらんちゅう飼育を始めた動機は単純にらんちゅうがかわいいと思ったから。しかし協会系の大会で勝つための知識をつければつけるほど会でも種でも役に立たない大半のらんちゅうを愛せなくなっている自分がいました。
宇野系の魅力の一つはたくさん残すことと１匹に長く向き合うことでしょうか。４歳５歳６歳７歳がざらにいます。
らんちゅうを愛しかわいがるという原点に帰るためにも宇野系を飼ってみることは良いかも、と思いました。
ということでこのブログには今後時々宇野系の話題も混ざると思いますのでよろしくお願いいたします。
