どんな仔が出るのか、今年最も期待していた種の仔。やっとの思いで採れたのですが数は200くらいしかいません。
そこでこれを逆手にとってできる限り残して、本来捨てる魚がどんな2歳、3歳になるのかを見てみようかと考えています。捨てるのはフナ尾とものすごく曲がった魚のみにして。
そしてこの協会系の魚を宇野系の速度でゆっくりと育てるわけです。
宇野仁松氏の有名な言葉
「捨てた魚にいい魚がいるにきまっとる」
その意味は会用の大関候補を選別で見落としているのではなく、種として優良な魚をはねてしまうことをおっしゃっているようです。いろんな文献やネットの記事から解釈すると。
尾が悪い魚にいい種はいるということですね。
たくさん残して3歳、4歳で明らかになるその魚の本当のポテンシャルを知る、は協会系ではどうしても難しいです。3000も4000もの仔を200くらいに絞っていく過程では尾のいいものを残すしかないからです。
しかし最初から200だったら尾が悪い魚も何とか残せるわけです。
どこか自宅の空きスペースで青水で放置飼育して4年後くらいにその姿を見て学ぶ、という壮大なプロジェクトです。
私が最も苦手とする「根気のいる作業」です。
できるかな。