1軍選手のうち上位30匹を昨日1階の室内から4階の坪池に移動しました。坪池は4面ありますが写真に写っている2つをこの30匹に使います。7月前半は片方に30匹を全部入れ、片方は水替えの際に移し替える予備池とします。
参考にしたのはこちら
坪池の月別収容尾数です。6年前に出版されたらんちゅうの本に載っていたものです。7月は坪池で前半30、後半15とあります。
でおもしろいのがこちら。昭和31年に出版されたらんちゅうの本です。
ほぼ同じような数字が書いてあります。
これらに倣えば7月後半はこの30匹を2面に割り、15ずつ。8月になったら10匹を外して2面に10匹ずつ、ですね。
私はまだ3年生ですからちょっとここは先人の教えに忠実にやってみようと思います。
いずれにしても坪池が4面ある事はありがたいことです。特に東京近郊ではこれが他の皆さんとの差別化の武器ですからその優位性をしっかりと活かしたいと思います。
昨日のブログに書いたこの当たり腹の母親探しをしました。
おそらくこのどれか。ではないかと。この3匹は兄弟で昨年の5月に採った自家産です。体系もよく似ています。兄弟全体的に尾形は良く、黒子の時はかなり当たりかと思ったのですが、サシがたくさん出たこと、頭が弱いこと、体型が細身になりがちなこと、などが欠点です。今回の当たり腹も尾型はいいのですが頭がちょっと心配です。
一方、頭重視で採ってみた2月3日生まれの当歳たち。
この写真は1カ月以上前のものです。こちらは結局尾がダメです。第一回の研究会では優等をとったものも出ましたが今後はもう活躍できないでしょう。3匹くらい残して2歳親でどうなるかを見てみたいとは思いますが、この系統は終了します。子孫は残しません。
尾と頭の両立が難しいですね。おそらくそこに一生悩まされるんだろうと思います。
こちらは当たり腹とは別の当歳。
この組も2,3匹が期待できます。ただし当歳ではムリかと思います。2歳以降です。1階の室内で飼育しています。いい魚を全部屋上にあげてしまったのですが1階室内にもこういう期待のできる魚がいてくれることで飼育場に行くモチベーションにもなります。
室内飼育による冬場の加温飼育でゆっくりと2歳を作れることが去年わかりました。来年の2歳の素材は去年とは比較にならないくらい豊富にいます。去年は「こんな魚たちを暖房入れて冬まで飼育がんばって意味があるんだろうか」と思ったこともありましたが結局2歳会で3匹の大関が出ました。この3匹の生育過程が頭の中に残っています。経験の価値というものを実感します。
今朝、久しぶりの産卵がありました。
プラ舟ジャンボ400で2匹飼いしているこの魚たちです。オスは観魚会2歳会の西大関です。メスはそのお供として泳がせていた魚です。昨年秋の横浜観魚会の売り立てで導入したものです。このメスは売れ残りで、セリもなく表示価格で購入できたものです。そんなノリなのでブリーダーのお名前も忘れてしまいました。頭は寂しく尾は張り気味、それが誰も求めなかった理由かと思います。でも左右のバランスが良く泳ぎがスムーズです。なので西大関のスイムパートナーとしてここに投入していました。
そしたらこいつがやたらと卵を産むのです。お腹がふくよかで色気のあるメスです。
いつも卵は流していましたが今日は洗面器1杯だけとってみました。いろんなペアから出てくる仔をみて勉強したいからです。ちょうど練舟もいくつか空いてきたので。
この時期の採卵は「水温高すぎる問題」があります。
でも大丈夫。我が家は妻が超が付くほどの暑がり。常に寝室を冷房でキンキンに冷やしています。ここに置いておくと水温がちょうど20度前後になります。
それにしても我が家は一階飼育場を暖房で温めている同じ日に寝室で冷房をかけているんですから。地球温暖化罪で逮捕ものですね。
受精率がちょっと心配ですが久しぶりの採卵、5日後が楽しみです。