今年の採卵は一段落。
採りたい種からは採れないし、採れても卵の量が少量だったりと「意にそぐわない採卵の連続」でした。しかしいくつもの結果オーライに助けられました。現時点では飼育場が程よく満枠になりましたので今年のここまでは満足しています。
良かった点は次の3つ。
1.2月に採った分のうち唯一残った一腹からある程度研究会で遊ばせてくれそうな仔が出たこと。しかもその仔たちは狙って採った親の組み合わせではなく「できちゃった」仔だったこと。
2.多くの腹で卵の量が少なかったことが逆に幸いし選別や飼育が楽だったこと。多すぎることによるトラブルや混乱に見舞われなかったこと。
3.4月中旬、最後の最後に採りたかった系統から立ち上がり最高の仔が採れたこと(写真)。
結果的にうちっこに希望を抱きながら楽しく飼育のできる5月を迎えることができています。仔引きは3年生ですが昨年、一昨年よりははるかにいい状態である事は間違いありません。
ただ、まだまだ未熟。来年は絶対に今年以上に質の高い仔引きをしなければいけません。迷走モードに突入してしまうでしょう。
現在の飼育場も2シーズン目となりました。昨年までは池の配置や構成、そして飼育用具などの作業環境もバタバタでした。常に「池の構成はこれでいいのかな、変えなきゃダメかな」と思っていましたが、現在はそれも落ち着きました。今の舟の構成で10年20年やれると思います。飼育のペースがつかめてきた、という意味では安定期に突入できたようです。
しかしそれはそれで落とし穴が待っていたりして2年目のジンクス的なこともあり得ますから気を付けます。
現在の飼育場における主要な池の構成を改めてまとめます。補助的な練舟や水槽は除きます。
・1階室内飼育場(当歳、種魚、2歳会入賞の2歳魚)
120×120FRP3面、120×90FRP3面、180×90FRP1面
・1階屋外(親魚)
150×150FRP1面
・2階バルコニー(会で他の魚と混ざった2歳魚2匹)
プラ舟ジャンボ400を1面(貯水用にもう1本使用)
・3階バルコニー
3m×2mタイル池1面
・4階屋上
タイル製坪池4面
ということで現在本格的に回している協会系らんちゅうの池は14面ということになります。
その他宇野系、他種の金魚、カメ、種魚、ハネ魚(配布用ストック)、などが10面強。
これだけあると飼育作業時間もなかなかのものになりますが幸い現在の私にはその時間を適度に確保することができます。
環境満足度がほぼ100%になりましたので一層飼育に集中して頑張ります。