らんちゅう趣味とメダカ趣味は同時進行できるけど、らんちゅう趣味とネイチャーアクアリウムは同時進行できません。それはなぜか、というお話です。
フランスの哲学者、ロジェ・カイヨワ(1913-1978)という方が提唱した遊びの4要素。遊びは「競争」「偶然」「模倣」「めまい」の4つに分類できるという学説です。
観賞魚という趣味はミミクリ(模倣)に属すると考えられます。
私の観賞魚好きの原点は子供のころの海や川で魚を釣ったり獲ったりして追い求めた経験にあります。水景を自宅内に置きたいという想いを形にしたのが水槽でした。まさに模倣ですね。
ところが観賞魚趣味の中でもそのステージをアゴン(競争)に移行して盛り上がり増したジャンルがあります。それがらんちゅうとネイチャーアクアリウムです。
このカイヨワ理論について調べていくとアゴンには闘争心が必要、同様にアレアは決断力、イリンクスは忍耐が必要という解説があります。
それらに比べるとミミクリに属する趣味は総じて平穏です。
今人気のメダカ。癒しという言葉が多用されるメダカ趣味はミミクリからアゴンに移行することはなさそうです。
らんちゅうとメダカを並行している人は闘争心を振り向ける場所と癒しの場所を使い分けているのかもしれません。
そして面白いことにらんちゅうとネイチャーアクアリウムを本気で同時進行している人は見たことがありません。私は一時期それを試みましたが、もうこれはしんどくてできません。二刀流なんてものではなく野球とサッカーを同時進行するようなものなのでしょう。
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