昭和50年前後のことです。
私が小学生時代にらんちゅうと出会った時のお話です。
場所は埼玉県の越谷市。当時はザリガニや雷魚がいるような池や沼がそこら中にありました。
その中のひとつに生き物がほとんどいない、ただ水が溜まっているだけの小汚い池がありました。住宅街の真ん中。面積はプールくらいだったでしょうか。
ある日、こんな魚が泳いでいたのです。
なんじゃこりゃ!
背びれがない!
尾が開いている!
体系が丸い!
赤くないから金魚じゃない!(子供のころは金魚は稚魚から赤いと思い込んでいた)
こんな泳ぎの遅い魚を捕まえるのは簡単です。
10匹くらい捕まえて持ち帰りました。
この魚はいったい何だろう?
魚の図鑑でも見たことがないような色と体型。
実にロマンチックでした。
洗面器に大磯沙を敷いて泳がせました。
おお!なんとかわいい魚だ!
数時間後、再び洗面器を除くと
ガーン!
全滅・・・・・
原因はハイポの入れ忘れ。ごめんなさい、ごめんなさい。
大ショックでした。
当時は全くわかりませんでしたがまあ要は近隣の愛好家が捨てたらんちゅうのハネ魚だったのです。
らんちゅうへの憧れはこの時私の中に刷り込まれたのかもしれませんねー