一昨日の観魚会は特に2歳と親の洗面器を重点的に観察しました。当歳はあまりよく見ていません。このことはやはり私の志向が2歳、親を作ることに関心が強いことの表れなのでしょう。2歳も親も上位に行くには大きさは重要。だけど大きくても些細な欠点やコンディション不良があると順位は簡単に落ちてしまう。それをあらためて強く感じました。
これは来年以降、2歳親での活躍を願う我が家の重点強化選手ベスト3のうちの一匹。今年も楽友会では当歳小役に入っていて、血筋と育ちの信頼性が確かな1匹です。
それにしても2歳づくり親づくりは長い戦いです。まず生かさなくてはいけないし体調を崩してはいけないし大きくしなければいけません。この一年間で体調を崩したり死んだらまさに一刀両断。300日うまくやっても301日目に失敗したら終わり。
2年という短い飼育歴の中でも強く感じることは凡事継続の重要性です。金魚というやつは環境になれると丈夫です。一方、環境変化にはめっぽう弱いです。同じ舟で同じ飼育数で同じ水温で同じ時間に同じ餌を与える。それぞれの適量をつかんだうえでそれができれば一番いいのではないかとも考えています
私の場合飼育環境が屋上から一階の室内まで、さまざまなサイズや素材の池が多数あるため、ある魚が一年間同じ池にいることは皆無でした。また、性格的にも変化することが大好きで53年の人生で引っ越しは20回以上、転職は3回、4つの会社設立に携わり、趣味も多数、交際した女性の数も悪人レベル(笑)。
そういう私の性格は金魚飼育に明らかに不向きな側面があります。あれこれ変えてみるから得ることもあるとは言え、ですね。
変化することが好き、であればきっと当歳飼育の方が向いているのでしょう。卵、針仔、青仔、黒仔、色変わり、完成。数ミリサイズが半年で14cmに、など、当歳は変化の宝庫です。
一方の2歳は1年かけて3~4cm大きくなるだけ。3歳至っては1年かけて1cm程度大きくなるだけ。3歳以降はむしろ衰退や終焉との戦い(一番苦手な世界)。
それでも私は2歳親に走るのはなぜなのでしょう。
らんちゅうとしての2歳親の美しさにほれ込んだことが一番の理由ですが、新しい自分への挑戦という意味もあるのでしょう。
「凡事を継続して非凡に至る」
ネットで検索していい言葉を見つけました。
これこそがらんちゅう飼育における私の課題です。らんちゅう愛好家として成長するために、そして一人の人間として成長するために。