10連休のうち半分が経過。残りの5日間はほんの少しだけ仕事が入っていますがあとはスケジュール真っ白です。飼育作業が楽しいので特に出かけたいとも思いません。らんちゅうはお金のかかる側面がありますが、今回のようなケースはらんちゅうのおかげでかなり出費が抑えられているとも言えます。旅行代や行楽費に比べれば水道代や電気代、餌代など安いものです。
例年、ゴールデンウィークは総監督を務めていた東京経済大バドミントン部の試合で埋まっていましたが、今年はOB会を組織改革。私は自ら要職を下りました。
会社の方も昨年秋に社長から会長になり、順次私が抱えていた仕事を若い人に託し、私のルーチンワークは激減。今ではあまり出社しなくてよくなりました。
これらの世代交代はすべて私の意志で仕掛けたことです。良き後継者に恵まれたので一気に進めました。
現在54歳。仕事を完全に引退はせず、会長、相談役的な立ち位置では続けますが、50歳代で後継に道を託すのはどんな組織でも理想的なことだと思います。
ソフトバンクの孫さんもユニクロの柳井さんも50代になったら後進に道を託すと言っていました。でも結局果たせていません。それは彼らがすごすぎて「余人をもって代えがたい」が過ぎるからなのです。
一方の私は孫さんや柳井さんほどすごい経営者ではありませんので世代交代がサクッとできちゃうわけですw
50歳から70歳くらいの20年間は人生においてとても貴重です。ここで時間に追われるのではなく1分1秒でも好きなこと、やりたいことをやる、そのうえで社会的に貢献度や影響力を大きくできれば最高だと考えています。
さて、らんちゅうの話。
2歳会を終えた時期の2歳らんちゅうはまさに人間でいうと50歳代、ではないでしょうか。
このタイミングでお役御免のらんちゅうがたくさんいるでしょう。ここから先の健康維持は容易ではありません。でもここからひと花もふた花も咲かせるらんちゅうもいます。まさに人間の50歳のようです。人間も元気な人は50歳代で大きな仕事をバリバリこなし、恋愛だってします。
政治家や経営者で60歳を過ぎて名を上げる人は親魚で活躍するらんちゅうのようです。
2歳魚、頑張りたいですね。
で、2歳魚の話。
この春の2歳会には使えず、種にも使わなかったどっちつかずの2歳が我が家には何匹もいます。でも彼らは侮れません。品評会においては2歳や親で活躍する才能の持ち主が紛れているからです。昨年、種用としてヤフオクで買った細身の2歳が春の2歳会も種としてもだめだったものの秋の品評大会で大活躍したということがありました。
この写真の魚もひょっとしたら2歳や親では会で通じる魚に化ける可能性を秘めている気がします。昨年末の横浜観魚会の売り立て会で導入したメスです。売れ残りもので3000円でした。もはやブリーダーのお名前も覚えていません。今春一度産卵しましたがその仔は全部流してしまいました。そんなレベルでした。
今の時期は当歳の育成に時間とエネルギーとアカムシの大半を使います。何百匹もの黒子を一生懸命育てたところですべてが会に使えないということは大いにあり得ます。本当はそれよりもこれ!という2歳魚を作り込んだ方が秋の品評大会の成績は総合的に良い結果になるのは間違いないのではないかと思います。
それでも当歳の育成に集中してしまうのはなぜか。それは研究会の存在があるからですね。4つの会に入っている私は5月から8月はほぼ毎週のように研究会があります。2歳親に専念したらこの4カ月が退屈になってしまうからです。
で、品評会シーズンになると「2歳と親をちゃんとやっておけばよかった」って後悔するのです。
今年はそんなことがないように気を付けたいと思います。