「突っ張ることが男のたった一つの勲章だってそれだけを信じて生きてきたー」
いわずと知れた名曲、嶋大輔の「男の勲章」ですね。
私もらんちゅう会で突っ張ってるなーと思う次第。
多少強引にお金をかけて飼育施設を作ったり、買って即出陳の魚で賞をかき集めたり。
これにはらんちゅう人生における戦略的意図がありました。
一つは単純に少しトロフィーや賞状を家に飾りたかったことです。昨年の今頃までは全くこれがありませんでした。我が家にはゲストが年間数百人訪れます。この大きな施設で金魚飼育に夢中になっているのはなぜなのかを説明不要で示す「お飾り」が欲しかったのです。
二つ目の理由。それは3年前にらんちゅう界に飛び込む決意をしたとき、大事にしたかったこと。「競争社会ではあるので負け癖をつけてはいけない」ということです。野球、バドミントンなどこれまでにやってきたスポーツ、そして会社の仕事。どの世界でも「勝てない人」の印象を周りに与えてしまうと単純にその世界での居心地が悪くなってしまうことを経験してきました。自分に謙虚さという器が備わっていればそんなこともないんでしょうが、そこは未熟なので。だからある程度勝たないとらんちゅう界にいることが窮屈になってしまう、それは避けたいと考えたのです。性格的には負けず嫌い性は強くないのですが。
さて、その思いが神に通じたのか、この秋の品評会ではその点においてもう十分な結果をいただきました。8月の楽友会品評大会では優等賞3匹。9月の喜楽会品評大会では優等賞2匹、うち東大関1匹。10月第一週の愛魚会では優等3匹。10月第二週の味魚友の会では東大関1匹。
本当にありがとうございます。
今年の残りは今週末の葛飾愛魚会と11月3日の日らん全国大会。
葛飾愛魚会では戦えそうな魚を持っていますので1,2匹は優等を狙える可能性はあるとみています。
しかし11月3日の全国大会が絶望的な状況です。「これ出せる!」という魚がいません。全国はもちろん私などでは優等なぞ遠く及びません。さすがにレベルが違います。ローカルの東大関も普通にドボンになります。前頭でもいいのでまず初洗面器を獲得したいのですがそれが期待できる魚すら準備できていません。
そして、突っ張っている三つ目の理由。ガツガツしたローカル入賞欲をある程は卒業したいのです。次のステージにステップアップするために。次のステージとはメジャー大会で結果を残すこと、です。
やはりローカルで全力投球しすぎると私の力量ではメジャーの準備ができません。メジャー大会で勝負するためにローカルでは温存する方は多くいます。その戦略はある程度必要だと思うのです。
来年の全国大会1発勝負!の魚を今から準備しなければいけないと考えています。その魚を他の会に出すわけにはどうしてもいかないのです。死亡リスクは発生するし、死ななくとも養生期間もロスになるし。そのためには目の前に迫った大会すべてに全力投球をすることは難しい、それは皆さんも同じお考えだと思います。そのためにはローカルでの入賞欲をある程度抑えなければいけない。そのためにはいったんはお腹一杯と思えるくらい優等を獲得しておきたい。
という思いでやってきました。
今年はここまでは出来すぎです。そのおかげで空腹は満たされたかなと。
次のステージの課題はメジャー大会。もう一つはローカルでの当歳うちっこ勝負。
当歳うちっこを作る力は今現在偏差値35くらいだと思います。当歳うちっこだけで勝負していたら兵頭は最弱のらんちゅう人というイメージが浸透していたことでしょう。
ということで今後は柔らかく見守っていただければと思います。
突っ張りはどこかで卒業しないとですね。