会をより良くしていく、というテーマにおいてのいわゆる「一丁目一番地」は品評大会の一層の充実に他なりません。これは基本的にどこの会も同じでしょう。会員数増加、財政改善、審査の質向上といった課題はすべて品評大会の充実と連動するものです。
品評大会の運営上の課題というのは常にあるものですが、そのことに本当に向き合うのは大会の前日~翌日くらいが最もホットというのが現実。それ以外の時期はどうしても問題意識が希薄化しがち。そこはこれまでの自分としても大いなる反省点です。
なので、楽友らんちう会では日頃から「品評大会をより良くしていくために」という意見交換を会員の皆さんと重ねていきたいと思っています。早速その一つとして今年なんとしてもやりたいことがあります。それは番付札の改善です。
現状はコレ。
2枚の洗面器に対し1枚の札。もう絶対に洗面器1枚に札1枚の方がいいに決まっています。そのことに議論の余地はないでしょう。
こうなった歴史的経緯として「昔は東西の魚を一つの洗面器に乗せていた」ことにあるとも聞いています。まさに相撲と土俵のイメージでしょう。何年前からかは存じ上げませんが、洗面器1枚に1匹を乗せると変えた時点で本来は番付札も1匹1枚にすべきはずです。それは分かっているけれど、と応急的になされた対応をそのまま何十年も継続してこうなったと思われます。
名前のカードも写真のように折りたたまざるを得ません。その折りたたみ方も特に決めごとの共有はされておらず、自分の名前を伏せておいてしまう人さえいます。魚名は番付には載るものの、これでは魚の映像とともに表示されません。「魚名を付ける」というらんちゅう会の素敵な遊び心もこのままでは風化しかねないのです。
私はこれまで各会で広報という仕事をさせていただいています。毎回洗面器の動画をレンズ越しに見る立場にあるので、こういうことが気になってしょうがないのです。
らんちゅうの広報手段の主軸がウェブサイトや動画サイトに移行したのは近年のことです。新聞→ラジオ→白黒テレビ→カラーテレビと進化したように人間に知恵と向上心がある以上、広報手段としてのハードは常に変化します。しかし段階ごとのゲームチェンジに対し、タイムリーに乗ってこない人が一定割合発生してしまうのもまた世の常。
影響力が絶大だった専門誌「金魚伝承」。廃刊なのか休刊なのかははっきりはしないようです。しかしピーシーズさんがメダカ取材漬けの一年を過ごされていることはSNSで明らか。だから基本的にはもう発行されないことを前提に考えていかなければいけないでしょう。
そうすると協会サイトやYoutube、インスタなどでらんちゅう会の活動や洗面器のらんちゅうをどう見せていくかという事は重要課題。それを組織としてどうしていくのかを議論し意思決定していくことは不可欠なのです。
さて、番付札問題です。これが困ったことにこれがどこにも市販されていません。そりゃそうですね。製品化したところで売れるあてが計算できないのは間違いないです。らんちゅう会なんてそんなにポンポン旗揚げしません。
という事で自作する方向で色々な可能性を探っています。
ところで番付札のサイズって縦何センチだったでしょうか。で、これがネットで調べても出てきません。なので、昨日楽友会の倉庫に足を運び、札を一枚回収しサイズを測ってみました。
縦が約50cm、横が約11cmでした。
これに準ずるサイズの檜の板を購入できる目処は立っています。
さて問題は字を誰に書いてもらうか、です。
ちなみに私は字が破滅的に下手なので無理です。字を書くことが嫌いすぎてパソコン黎明期に人よりパソコンを触って得意になり、IT企業を経営している今に至るという人間です。「字が下手だから今の自分がある」という変な人生もあるのですね。
で、字を書いてもらう人について素敵なアイデアが1週間ほど前に浮かびました。しかしその候補者にはまだ打診できていません。書道を職業にしている人です。その書道家は名前も連絡先も知らない「行きつけの飲み屋でたまに会う人」なのです。
この件で進展があったらまたレポートしたいと思います。
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