今朝久し振りに産卵がありました。この組み合わせで洗面器一杯分一絞り。相変わらず少量ですが池に空きがなくなってきたので練り舟で青仔まで育成できるこのくらいの量の方が今は助かります。
うまく立ち上がったら種用でほぼ無選別育成ですかね。今日のタイミングでとった仔を今年の会用にするのは私の腕では難しいしすでに黒子がたくさんいるのでその必要もありません。
この魚たちの出身は期待の筋で四月に採った仔も良い立ち上がりをしています。種用に良さげな仔が出るかじっくり育成します。秋にはライターサイズ、で良いかと。
現在いくつかの舟でバイオがゾーンに入った感があります。生きた良い水というのは見てわかりますね。
これら2つの舟は底面と側面についたコケが澄んだ水に大きく影響していることは間違いないと思います。このコケは水づくりと魚づくりに無視の出来ない価値がある気がしています。2歳会の大関もこんな感じの環境で昨年の秋からどんどん良くなって行きました。
こちらは暫定的に2匹の2歳魚を収容している80リットルの練り舟。ここも水が大変好調です。こちらは透き通ってはいないのですが、濁った生きた水です。この水は一年半前の秋、喜楽の品評会の直前に見た水と同じ感じの水です。そのときはその舟の当歳魚が1週間でグッと良くなり、東小結を獲得した思い出の水。久しぶりにその思い出の水を再現でき、ちょっと感動です。魚も気持ちよさそうに泳いでます。
さて、こうして各舟の水が良くなっていった背景にはなにがあったのか。
ここからは自分のための飼育日記として、書きます。科学的根拠はありません。
それは、バイオの効いた舟でバイオが粉々にした魚(うちっこの黒子)のフンを網ですくって各池に蒔いたのです。そのフンに良質なバイオがたくさんついていると仮定して。この方法、まだ仮説段階ですが非常に興味深いので今後もしばらく続けてみたいと思います。
こういった話は顕微鏡とか使って科学的に突き詰めていくことが本当は正しいのでしょうが、そういうやり方は時に疲れます。一方、こうしてカンを頼りに突き詰めていく方法は楽しいものです。らんちゅう飼育のロマンここにあり、です。