最近勉強になった「手続き的正義」という考え方に関する記事です。
昨日、所属しているらんちゅう会の理事会がありました。友好的かつ建設的に会は進行し無事終了したのですが、一つ、こういうことが議論になりました。
「品評大会において前頭何枚目までを洗面器に乗せるか」
今年開催された大会ではコロナ対策ということで出陳魚数が例年より少なく制限され、洗面器に載る前頭も下位10枚は省略されました。
そこで出た意見が「今後もこれでいいのではないか」という意見です。が、その場合、規約を変えなければいけないので安易には決められないところです。
焦点は前頭15枚目くらいの方のモチベーションをどうとらえどう導いていくのかということになります。
学生のクラブ活動でよくあるスタンス議論です。上位を目指せと奮起を促すという考え方もあります。一方では1回戦だけ勝ったことを喜びとすることを是とする考え方もあります。
この事例の問題の正解を追求していく考え方を実体的正義と言います。
実体的正義は何か、を多人数の民主主義で議論していたら何時間あっても足りません。理事会というチームに属する人のミッションは限られた時間の中で参加者の意見に耳を傾け、意見を集めたうえで意思決定をし、組織のルールを決めていくことです。
で、結局のところ洗面器の枚数問題はどんなチームを作りたいのかという最高責任者の哲学にゆだねられる話。私は「会長以下2~3人の幹部による決定にゆだねていいのではないでしょうか」と提案しました。
私のこの提案は手続き的正義という考え方に基づくものです。
結論は
・今は規約を変えず
・来年も暫定措置として今年と同じ方法で試してみて
・反対意見が出なければ規約を変える方向で議論しましょう
ということで、これもまた手続き的正義の形でうまくまとまりました。
「手続き的正義」の考え方は法曹界でも政治の世界でも有効活用されているそうです。橋下徹さんもおっしゃっていますが実体的正義を追求するのは研究者の仕事なのだそうで、納得です。
らんちゅうに限らず、総会とか理事会といった会をいたずらに紛糾させず建設的で有機的な良いものにするためには参加者の皆さんが「実体的正義」と「手続き的正義」の考え方を理解したうえで議論を進めることだと思います。
私自身、手続き的正義という考え方を学んだのはつい数週間前のこと。そこから今回初めて会議という実戦の舞台でそのことを考えながら議論に参加させていただき、とても勉強になりました。
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