10月9日日曜日に開催された観魚会品評大会。その個人的な感想を部門ごとにレポートします。4日間、4回に分けてお届けします。
第三回の今日は二歳魚の部。
メジャー大会におけるこの部門において、前人未到の、空前絶後の、超絶怒涛の、、、実績をお持ちのレジェンド、青木浩一さんが今大会も貫録の東大関。
全国、東部、観魚・・・いつもこの部門の大関には青木さんのお名前がある印象があります。
そこで、私の手元にある2014年以降の観魚会品評大会の記録を確認してみると2歳魚部門における青木さんの成績は
2018年(前回大会)東大関
2017年西大関
2016年取締一
2015年東大関
2014年東大関
2歳魚ですから当然毎年違う魚。で、毎年勝つ・・・。すごいです。
メジャー大会がなかった昨年も一昨年も2歳魚をしっかりと準備しておられたのかもしれません。
青木さんの飼育環境については過去に金魚伝承で何度も掲載されています。その内容は大変興味深いものです。屋上の坪池2面+0.5坪池の計3面で2歳魚に集中特化されているとのこと。
ビニールハウスのような数十坪の飼育スペースを持てない場合においての一つの最良の戦略という事はすぐに理解はできます。その飼育形式だけを真似するなら簡単なのかもしれません。
しかしそこから先の経験、努力、知識、見識に一朝一夕にはいかない何かがたくさん詰まっているのだと思います。この結果の再現性と無敵ぶりはもはや神の領域と言えるのではないでしょうか。
そしてこの部門でもう一つ強く印象に残ったことがあります。
魚係をさせていただき、審査の様子も拝見させていただきました。
審査長を務められた高橋節夫会長のリーダーシップが本当に素敵だったのです。恐れ多くも私はその様子を拝見しながら心の中で何度も「会長カッコイイーーーー」と叫んでいました。
審査においての決断、判断がまず誰よりも早く、「僕はこう言う理由でこう評価するんだけれども皆さんはいかがですか?」と他の審査員の皆さんにソフトな口調で意見を求めます。
そしてそこに異論があればしっかりと耳を傾け、それを踏まえて結論に導いていく過程が本当に紳士的でした。会長のリーダーシップでなければ二歳部門の審査はもう10分、20分時間がかかっていたかもしれません。
会長のご経歴について調べてみました。なんと48年前の1974年の第19回全国大会の2歳魚で最初の日本一を獲得されています。
そして2002年の金魚伝承によるとその時点でらんちゅう歴が34年、観魚会会長歴15年との記載がありました。それに20年をプラスしたのが現在という計算に。なのでらんちゅう歴54年、観魚会会長歴35年・・・
らんちゅう界においての実績はもちろんのことですが、一人の紳士としてあこがれます。
観魚会は何人もの神様が集う特別な空間。そこに参加させていただけることが改めて本当に楽しく、うれしく感じました。
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